テーピング道場 ~ねんざ編~
2020.10.19
スポーツをしている方、
テーピングの正しい巻き方をご存じですか??
そもそもテーピングの目的とは…?
テーピングは、「外傷の予防」「応急処置」「再発防止(リハビリテーション)」のために使用します。
◇外傷の予防
関節や筋肉、靭帯などの補強・補助・保護を目的とし、怪我を未然に防ぐ効果があります。
◇応急処置
テープを使って負傷した部位を固定したり、圧迫したりすることによって、痛みを軽減させ、それ以上の悪化を抑える効果があります。
◇再発予防(リハビリテーション)
テーピングの効果を最大限に発揮できるのが【再発予防】を目的としたテーピングです。再発しやすい関節焼き印肉、靭帯などの保護・補強をおこなうことで、怪我の再発を予防する効果があります。
今回はスポーツ外傷として特に発生頻度が高い、
足関節内反捻挫の再発予防を
目的としたテーピングを行ってみましょう!
~準備するもの~
2種類のテープを準備してください。
~テーピングの時の注意点~
①テープとテープの間は皮膚が露出しないよう重ねて貼るようにしましょう。
②テープの方向性に注意しながら、しわやたるみが出ないよう貼りましょう。
今回おこなう足関節内反捻挫のテーピングは、
5つの段階に分けて巻いていきます。
~テープを巻く前に~
足はベッドから出し、少しそらした状態を保って貼り始めましょう。
①アンダーラップを用いて皮膚の保護
テープをはがす時の痛みやテープによるかぶれを防ぐために皮膚を保護します。なるべく引っ張りながら皮膚を隠すように巻いていきましょう。
②アンカー
ここからはホワイトテープを用います。アンカーとは、固定・圧迫する関節や筋肉の上下、または左右に巻くテープのことを言います。テーピングの土台となるため、「ベーステープ」とも呼ばれます。
上のアンカーが「100」の力だとすると、下のアンカーは「80」くらいの強さで巻きましょう。
そうすることでゆとりを持つことができ、テープの圧迫による悪化を抑えることができます。
③スターアップ
足首の内点捻挫(足首が内側にそれる捻挫)を防ぐ効果を持ちます。常に一定の力で巻くようにします。
足の内側から巻き始め、しっかりと引き上げながら貼りましょう。
④ホースシュー
スターアップしたテープをより効果的に固定する効果を持ちます。常に一定の力で巻くようにします。
かかとでしわができないように注意をしながら貼りましょう。
また、皮膚の露出を防ぐために、1/2ずつずらしながら貼っていきましょう。
⑤フィギュアエイト
ホースシューやスターアップの効果をさらに強める働きがあります。外くるぶしから始まり、数字の8の字を描くように巻きましょう。
▼詳しい巻き方はこちらの動画から!
★★★★
いかがでしたか?
スポーツをしている方は、身近な人や、自分自身にも巻いてみてくださいね。
テーピングの巻き方や、知りたいことなどあればリクエストもお待ちしています!
<参考>
株式会社ムトーエンタープライズ『TAPING PARTNER 初心者のためのテーピング・ノート』p.p2-13
河村 崇史, 浦辺 幸夫, 山中 悠紀, 篠原 博, 大隈 亮, 吉原 圭祐『テーピングが足関節内反角度および筋活動に与える影響』
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