Toyo Medical College
柔道整復師が選ぶリカバリーウェアおすすめ5選|セルフケアに取り入れるための選び方

「施術を受けた直後は身体が軽くなるのに、数日経つと肩こりや腰のつらさが戻ってしまう」
柔道整復師として日々患者様と接していると、このようなお悩みをよく耳にします。
施術によって筋肉の緊張や身体のバランスを整えても、普段と同じ姿勢や動作を続けていると、身体には少しずつ負担がかかります。
そのため、施術を受けるだけでなく、日常生活のなかで身体をいたわることも大切です。
そこで、手軽に取り入れられるセルフケアのひとつとして注目されているのが「リカバリーウェア」です。
リカバリーウェアは、一般的な防寒着やパジャマとは異なり、遠赤外線の作用による血行促進などを目的とした素材が使われています。
製品によっては、疲労回復や筋肉のこりの改善などを目的とする「一般医療機器」として届け出られているものもあります。
着用するだけで取り入れられるため、仕事や家事で忙しく、セルフケアに十分な時間を取れない方にも続けやすい点が魅力です。
本記事では、現役の柔道整復師の視点から、着用する場面や生活スタイルに合わせて選びやすいリカバリーウェアを5つ厳選してご紹介します。
目次
リカバリーウェアとは?基本的な仕組み
リカバリーウェアとは、着用中の血行促進や疲労回復などを目的とした機能性ウェアです。
一般的なパジャマや部屋着とは異なり、製品によっては鉱物やセラミックなどを練り込んだ特殊な繊維が使われています。
この繊維が身体から放出される熱を吸収し、遠赤外線として身体へ放射することで、血行を促し、筋肉のこりや疲れをやわらげる仕組みです。
着用するだけで取り入れられるため、就寝中や自宅で過ごす時間、仕事中など、生活スタイルに合わせて無理なく続けやすい点が特徴です。
柔道整復師による施術では、身体の状態を確認しながら、筋肉の緊張や関節の動きなどに直接働きかけます。一方、リカバリーウェアは、日常生活の中で身体をいたわるために使用するものです。
リカバリーウェアは、肩こりや腰痛などの原因を治療するものではありません。
施術の代わりとして使用するのではなく、毎日のセルフケアを無理なく続けるための選択肢として取り入れることが大切です。
施術による身体のケアと日常生活でのセルフケアを組み合わせることで、身体に負担をため込まない生活を意識しやすくなります。
リカバリーウェアを選ぶ3つのポイント
リカバリーウェアは、製品によって着用する場面や素材、期待される働きが異なります。
価格や知名度だけで選ぶのではなく、ご自身の生活スタイルや着用目的に合っているかを確認することが大切です。
ここでは、リカバリーウェアを選ぶ際に確認したい3つのポイントをご紹介します。
①着用する場面に合わせて選ぶ
リカバリーウェアは、いつ、どのような場面で着用するかによって、適した製品が異なります。
就寝時に着用する場合は、寝返りを妨げにくいゆったりとした作りや、肌触り、通気性を確認しましょう。季節に合った生地を選ぶことも大切です。
日中に着用する場合は、動きやすさに加えて、仕事中や外出時にも使いやすいデザインかどうかが選ぶポイントになります。
自宅でくつろぐ時間に使いたい方には上下セット、仕事中や移動中にも取り入れたい方には、インナーやTシャツタイプが向いています。
まずは、就寝時・自宅での休養時・日中の活動時のどこで着用したいかを決めると、ご自身に合った製品を選びやすくなります。
②一般医療機器の届出内容を確認する
リカバリーウェアの中には、血行促進や疲労回復、筋肉のこりの改善などを使用目的として、一般医療機器として届け出られている製品があります。
ただし、一般医療機器として届け出られているからといって、すべての製品に同じ働きが認められているわけではありません。
製品ごとに使用目的や仕組みが異なるため、公式サイトや商品パッケージに記載されている届出内容を確認しましょう。
「一般医療機器」という言葉だけで判断せず、どのような目的で届け出られている製品なのかを見ることが大切です。
また、リカバリーウェアは疾患の治療を目的としたものではありません。
肩や腰の痛みが続く場合や、しびれなどの症状がある場合は、衣類だけで対応せず、医療機関や専門家へ相談しましょう。
③サイズや着心地で選ぶ
リカバリーウェアは、継続して着用することで日常のセルフケアに取り入れやすくなります。そのため、機能だけでなく、無理なく着続けられる着心地も重要です。
特に就寝時に着用する場合は、身体を締め付けすぎず、寝返りを打ちやすいサイズを選びましょう。身体に密着しすぎる製品は、窮屈さや蒸れが気になり、睡眠を妨げることがあります。
肌触りや生地の厚さ、縫い目の位置なども、着心地を左右するポイントです。可能であれば実店舗で試着し、腕や肩を動かしたときに窮屈さがないかを確認することをおすすめします。
通信販売で購入する場合は、身長だけで判断せず、胸囲やウエストなどのサイズ表も確認しましょう。
返品や交換の条件も、購入前に確認しておくと安心です。
【比較表】目的・着用シーン別おすすめリカバリーウェア5選
|
ブランド・製品名 |
こんな方におすすめ |
主な仕組み・特徴(メーカー公表情報) |
価格帯の目安 |
|---|---|---|---|
|
TENTIAL「BAKUNE」 |
就寝時の着心地を重視したい方 |
特殊繊維による遠赤外線の輻射と血行促進 |
約14,000円〜 |
|
VENEX |
自宅での休養時間やリラックスタイムに取り入れたい方 |
特殊繊維を使用した、休養時の着用を想定した設計、製品によっては遠赤外線による血行促進 |
約22,000円〜 |
|
リライブシャツ |
日中の動きやすさを意識したい方 |
鉱石を用いたプリント加工、遠赤外線による血行促進、間接テーピング技術 |
約15,000円〜 |
|
SIXPAD リカバリーウェア/ReD |
デスクワークや外出時にも取り入れたい方 |
特殊繊維による遠赤外線の輻射と血行促進 |
約7,700円〜 |
|
ワークマン「MEDiHEAL」など |
まずは手頃な価格で試してみたい方 |
遠赤外線による血行促進 |
約2,000円〜 |
※価格は記事執筆時点の目安です。上下セットや素材、商品によって異なります。最新価格は各公式サイトをご確認ください。
※「主な仕組み・特徴」は各メーカーの公表情報をもとに記載しています。製品によって一般医療機器の届出内容や使用目的が異なり、すべての方に同じ効果が得られることを保証するものではありません。
おすすめリカバリーウェア5選
ここからは、着用する場面や目的、価格帯などを踏まえて、おすすめのリカバリーウェアを5つご紹介します。
製品によって素材や着心地、想定されている着用場面が異なります。ご自身の生活に無理なく取り入れられるものを選びましょう。
①睡眠時の着心地を重視したい方に|TENTIAL「BAKUNE(バクネ)」
TENTIALの「BAKUNE」は、就寝時の着用を想定して設計されたリカバリーウェアです。
極小のセラミック粉末を練り込んだ特殊繊維「SELFLAME®」が、身体から放出される遠赤外線を吸収して肌へ輻射します。遠赤外線の働きによって血行を促し、疲労回復や筋肉のこりの改善をサポートする一般医療機器として届け出られています。(tential)
睡眠時の動きを妨げにくいように設計されているほか、季節に合わせて選べる素材や種類が豊富な点も特徴です。
柔道整復師の視点
睡眠中は、無意識のうちに何度も寝返りを打ちます。そのため、就寝時に着用するウェアは、機能だけでなく肩や腰まわりを動かしやすいことも大切です。
②休養時間の着心地を大切にしたい方に|VENEX(ベネクス)

VENEXは、身体を締め付けない休養時専用ウェアとして開発されたリカバリーウェアです。
独自に開発した鉱物素材「DPV576」を練り込んだ特殊繊維「PHT繊維」が使用されています。
運動するための衣類ではなく、就寝時や自宅で過ごす時間、運動後や移動中など、身体を休める場面での着用を想定しています。(休養・リカバリーウェアのVENEX(ベネクス))
身体を強く締め付けない設計に加えて、素材や縫製、肌触りにも配慮されている点が特徴です。
柔道整復師の視点
仕事や家事が終わったあとも、身体に力が入った状態が続いている方は少なくありません。
VENEXは、休養時の着心地を重視して作られているため、一日の活動を終えて身体を休める時間に取り入れたい方に向いています。
③姿勢を意識するきっかけに|リライブシャツ

リライブシャツは、鉱石を用いた独自の加工技術を採用した機能性ウェアです。
現在販売されている「リライブシャツコア」は、家庭用遠赤外線血行促進用衣として届け出られた一般医療機器です。
遠赤外線の働きによる血行促進、筋肉のこりの改善、筋肉の疲れの軽減、疲労回復などを使用目的としています。(株式会社りらいぶ)
一般的な就寝用のリカバリーウェアとは異なり、日中にも着用しやすいシャツ型の製品が中心です。
柔道整復師の視点
姿勢は、衣類を着るだけで根本的に改善するものではありません。日頃の座り方や立ち方、身体の使い方を見直すことが大切です。
日中にも着用しやすいため、普段の姿勢や身体の動かし方を意識したい方が取り入れやすい製品です。
④日中の「ながらケア」に|MTG「SIXPAD リカバリーウェア / ReD」

MTGでは、「SIXPAD リカバリーウェア」と「ReD」という2つのリカバリーウェアブランドを展開しています。
SIXPAD リカバリーウェアには、独自の特殊繊維「Mediculation®」が使用されています。身体から放出される遠赤外線を輻射して血行を促し、疲労回復や筋肉の疲れ、こりの緩和をサポートする一般医療機器です。(MTGオンラインショップ)
ReDは、8種類の天然鉱石を配合した特殊繊維「VITALTECH®」を採用し、日中から就寝時まで着用しやすい商品を展開しています。(MTGオンラインショップ)
柔道整復師の視点
デスクワークや車の運転などで同じ姿勢が長時間続くと、身体を動かす機会が減り、肩や腰まわりに負担がかかりやすくなります。
SIXPADやReDは、部屋着やパジャマだけでなく、インナーや普段着として使いやすい商品もそろっています。
仕事中や移動中にも取り入れやすいリカバリーウェアを探している方に向いています。
⑤ 手軽な価格から試したい方|ワークマン「MEDiHEAL」/ ニトリ「Nミラク」

リカバリーウェアを初めて購入する方にとって、1万円を超える商品は簡単に試せる価格ではありません。
できるだけ費用を抑えて試したい方には、ワークマンの「MEDIHEAL」やニトリの「Nミラク」が選択肢になります。
ワークマンのMEDIHEALは、遠赤外線の働きによる血行促進、疲労回復、筋肉のこりの緩和などを目的とした一般医療機器です。長袖シャツは1,900円から販売されており、手に取りやすい価格に設定されています。(ワークマン)
ニトリのNミラクも、家庭用遠赤外線血行促進用衣として届け出られた一般医療機器です。遠赤外線による血行促進に加えて、抗菌防臭加工や静電気防止加工を備えた商品もあります。(ニトリ)
柔道整復師の視点
「自分に合うか分からない状態で、高額な商品を購入するのは不安」という方は多いでしょう。
MEDIHEALやNミラクは、費用を抑えてリカバリーウェアの着心地を試したい方に向いています。
まずは1着試してみて、肌触りや蒸れにくさ、寝返りの打ちやすさなどを確認してから、ほかの製品を検討するのも一つの方法です。
リカバリーウェアに関する大学研究の事例
リカバリーウェアに使われる遠赤外線素材については、大学の研究機関でも検証が行われています。
早稲田大学睡眠研究所では、遠赤外線を放射するリカバリーウェアが、睡眠中の体温調節や睡眠の状態、自律神経活動に与える影響について検証が行われました。
その結果、睡眠時間や睡眠効率に明確な変化は見られなかった一方で、入眠時から睡眠中にかけての深部体温の変化や、睡眠段階の構成に変化が確認されたと報告されています。
この研究成果は国際学術誌「Sensors」に掲載されており、株式会社TENTIALとの共同研究として実施されています。
出典:早稲田大学 総合研究機構「睡眠研究所 リカバリーウェアが睡眠を安定させる可能性を実証」(2026年1月16日)
購入前と使用時に確認したい3つのポイント
リカバリーウェアを快適に使い続けるためには、機能だけでなく、サイズ選びやお手入れ方法にも注意が必要です。
ここでは、購入前や使用時に確認しておきたい3つのポイントをご紹介します。
①締め付けの強いサイズを避ける
リカバリーウェアを選ぶ際は、身体を強く締め付けないサイズを選びましょう。
特に就寝時に着用する場合、サイズが小さすぎると、肩や腰まわりが窮屈に感じたり、寝返りを妨げたりすることがあります。
普段着と同じサイズ表記でも、製品によって作りや着用感は異なります。身長だけで判断せず、胸囲やウエスト、着丈なども確認することが大切です。
着用中に苦しさやしびれ、肌の違和感を覚えた場合は、無理に着続けず使用を中止してください。
②可能であれば購入前に試着する
肌触りや生地の厚さ、身体を動かしたときの窮屈さは、商品画像やサイズ表だけでは分かりにくい部分です。
可能であれば、実店舗で試着し、腕や肩を動かしやすいか、寝返りを打つ動作に違和感がないかを確認しましょう。
試着が難しい場合は、購入者の感想だけで判断せず、メーカーが公開しているサイズ表や素材、返品・交換の条件を確認しておくと安心です。
汗をかきやすい方や肌が敏感な方は、通気性や縫い目の位置も確認しておきましょう。
③製品ごとの洗濯表示を確認する
リカバリーウェアは、製品によって使用されている素材や加工方法が異なります。
長く使うためには、商品タグや公式サイトに記載された洗濯方法を守ることが大切です。
洗濯ネットの使用や陰干しが推奨されている製品もあれば、乾燥機や漂白剤、柔軟剤の使用を控えるよう案内されている製品もあります。
一律の方法で洗うのではなく、必ず製品ごとの表示を確認しましょう。洗い替えを用意しておくと、無理なく清潔な状態を保ちやすくなります。
まとめ|無理なく続けられるセルフケアの選択肢として
リカバリーウェアは、着用中の血行促進や疲労回復、筋肉のこりの緩和などを目的とした機能性ウェアです。
着用するだけで生活に取り入れられるため、仕事や家事で忙しく、セルフケアに十分な時間を取れない方にも続けやすい選択肢といえます。
製品を選ぶ際は、知名度や価格だけで判断せず、次の点を確認しましょう。
- 着用する時間帯や目的に合っているか
- 一般医療機器としての届出内容は何か
- 無理なく着続けられるサイズや素材か
- 正しい方法でお手入れできるか
リカバリーウェアだけで身体の不調を解決しようとするのではなく、適度な運動や休養、日頃の姿勢の見直しなどと組み合わせることが大切です。
痛みが続く場合や、しびれ、腫れ、力の入りにくさなどがある場合は、セルフケアだけで対応せず、医療機関や専門家へ相談してください。
ご自身の生活スタイルや目的に合った製品を選び、毎日の身体をいたわる習慣の一つとして無理なく取り入れてみてはいかがでしょうか。
※本記事の情報は情報提供のみを目的としています。疾患の治療や医学的な診断については、専門家にご相談ください。効果には個人差があり、記載内容は特定の症状の改善を保証するものではありません。
この記事を書いたのは・・・?
この記事を書いたのは・・・?
Webライティング担当者
◎鍼灸師・柔道整復師のダブルライセンス保持者
◎鍼灸師と柔道整復師、2つの国家資格を持ち、施術者として10年以上の経験があります。
◎Webメディアの運営や記事制作にも10年以上携わり、読者の疑問や悩みを整理し、専門的な内容もわかりやすく伝える記事づくりを続けています。






