脳卒中のサインを見逃すな!最新の危険チェックポイント!
新年を迎え、寒さが一段と身に染みる季節となりました。寒い季節に増える救急搬送の一つに、「脳卒中」があげられます。日本人の死因・4位の脳卒中ですが、実は寝たきりになる原因1位!後遺症を軽くするためには、できるだけ早期に治療介入を行うことが重要となります。そこで、今回は厚生労働省より新たに加えられたチェックポイントも含めた、脳卒中のサインをご紹介します。
〇脳卒中ってどんな病気
脳卒中とは、脳の血管が詰まったり破けたりすることで、脳の神経細胞への血液が届かなくなる病気です。気温が低い冬は、末梢血管の収縮や急な寒暖差により血圧が急上昇するため脳卒中を引き起こしやすくなります。
〇脳卒中の種類
脳卒中の治療は一刻を争います。特に脳梗塞の場合、詰まりを溶かす薬を投与することで救命率が上がり、後遺症も軽くなる可能性が高まります。
〇脳卒中?チェックポイントで確認しよう!
脳は場所によって役割が違うため、どの場所で発症するかによって症状が異なります。突然意識を失い倒れる場合から、計算や言語、コミュニケーションなど外見からは分からない症状に現れる場合も。同居している家族が「いつもと違う!」と感じたら、下記のチェック項目を確認しましょう!
①顔面麻痺
顔が歪んでいませんか?
口角をあげてにっこり笑えますか?
②上肢麻痺
両手を上げることができますか?
上げた状態を維持できますか?
③構音障害
呂律が回っていますか?
簡単な文章が言えますか?(例:今日はいい天気ですね)
④共同偏視
両方の眼球が一側を向いていませんか?
指を追視できますか?
⑤半側空間無視
50㎝手前で指4本をかざし、指の数が数えられますか?
(片方が見えないので、指の数が正確に回答できない)
⑥失語
簡単な物の名前が言えますか?(例:めがね/時計)
⑦不整脈
正常に脈を打っていますか?
特に1~3の項目は、1つでも当てはまれば時間を確認し直ちに救急車を呼びましょう!頭文字を取り「ACT-FAST(ファスト)」と言われています。
いかがでしたか?
脳卒中は前触れもなく突然起こる病気です。大切な家族が寝たきりにならないためにも、事前に病気について理解し、異変を感じたらできるだけ早く行動するようにしましょう!
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