鍼灸師に向いてる人の共通点|患者様に信頼される”人間力”の育て方 | 大阪の東洋医療専門学校

鍼灸師に向いてる人の共通点|患者様に信頼される”人間力”の育て方

鍼灸師は、人に語り掛け、人に施術し、人と深く関わっていく仕事です。ニーズの尽きない職業であるこの仕事を目指す人は決して少なくありません。
しかし、「自分が鍼灸師に適性があるかが分からない」「適性がない場合、鍼灸師になることはできないのだろうか、また資格を得たとしても働いていけないのではないだろうか」「最低3年の修学経験が必要だが、自分はちゃんと最後まで学びきれるだろうか」と不安に思う人もいることでしょう。

そこでここでは、「鍼灸師に向いている人の共通点」「鍼灸師の適性を育む方法」「挫折せずに学び続けられるために重要なこと」について解説していきます。

鍼灸師に向いている人の共通点:「人間力」の高さ

鍼灸師に求められるものに、「人間力」があります。
鍼灸師は、まず患者様の不調の内容を聞き出し、どんな痛みがあるのか、どんな問題があるのかを聞き出さなければなりません。また、患者様が不安なく施術を受けられるようにするための丁寧な説明が求められますし、「今後もこの鍼灸院に通い続けたい」と思われるような対応をする必要があります。特に独立を考えている場合は、リピーターを獲得できるかどうかで院の経営状況が大きく変わってきます。
ただ、「人間力やコミュニケーション力をつけるべきだ、と言われても、つけ方が分からない」という人もいるでしょう。 「人間力」は、具体的なスキルに分解できます。ここでは特に重要な「傾聴力」と「伝達力」について解説します。

共通点(人間力)①:傾聴力がある

鍼灸師に限らず、医療・介護関係者に向いている人の特徴として、「傾聴力があること」が挙げられます。 人の言葉を聞く力を表す言葉で、コミュニケーションの基本となります。 これは、 ・人の話を最後まで遮らずに聞く ・相手から聞いた言葉に、頷きやあいづちを繰り返す ・相手の言葉をオウム返しにしたり、言い換えたり、質問したりする などの方法を意識することで身に付けられます。傾聴においてもっとも大切なのは、「相手が『この人は私の話をちゃんと聞いてくれている』と感じられる状態を作り上げること」です。 なお、鍼灸師はその施術中に患者様と雑談をすることもありますが、このときにした雑談の内容をメモしておくと、次に来院した際に会話に出せるようになります。人は、「自分が何気なく話したこと」を覚えていてくれる人に好感を持つため、この方法は非常に有用です。

共通点(人間力)②:伝達力(分かりやすい話し方)ができる

相手に分かりやすく伝える「伝達力」も重要です。**相手に話しかけるときは、 ・相手の目を見る ・比較的ゆっくりめに話す ・分かりやすく、伝わりやすい言葉を選ぶ ・途中で「何か質問はありませんか?」と聞く ・できるだけ短く話すようにする などが有効です。これに加えて、相手の動作をある程度まねるミラーリング(相手の動作を真似る手法)を使うことで、相手とより距離を縮められます。加えて、「会話のなかでは、否定形は可能な限り用いないようにする」「高圧的な印象を与える話し方は避ける」などがあります。 患者様の年齢や状態(例:80歳で、初期の認知症を患っている/40代で、忙しいなかで治療に通っている社会人/大学生で、もらい事故でけがをした/10歳で、親御さんに付き添われずに一人で通院している など)によって、使うべき言葉や語り掛けの方法が変わってくることも覚えておきましょう。

人間力(傾聴力・伝達力)を伸ばすコツ

これらの行動は、「鍼灸師としての勉強をするとき(実習中など)」「鍼灸師として働いている時間」にだけ意識しようとしても、なかなか根付かないものです。そのため、家族や友人とのプライベートの場であっても、このような聞き方・話し方を意識するようにしてください。毎日のやりとりを意識的に変えていくことで、やがてはそのような聞き方・話し方を意識せずに自然とできるようになります。

鍼灸師に向いているその他の共通点と学習のコツ

鍼灸師になるためには、最低3年間養成機関に通わなければなりませんし、そのうえで資格試験に合格することが必須となります。そのため、「学習意欲を持ち続けられる人、勉強を楽しめる人、向学心を維持できる人」もまた、鍼灸師に向いている人だといえます。

勉強を「楽しむ」工夫ができる(学習意欲)

よく言われることですが、1つの科目が好きであればその科目において良い成績を得られやすく、そして良い成績が出ることでよりその科目を好きになるという傾向があります。逆に、嫌いな科目で良い点数を修めることはかなり難しいものですし、成績が悪くなればその科目を嫌いになってしまうというともいえます。

では、人は何をもって「好き」となるのでしょうか。

そのもっとも基本的な土台となるのは、「その勉強を楽しいと思えるかどうか」です。学習のモチベーションを保つためのもっとも有効でもっとも基礎的な方法として、「出された課題を楽しめるようにすること」が挙げられます。

  • 生きた実習として、自分で鍼灸院に通ってみる
  • 歴史が好きな人は、鍼灸の歴史から鍼灸を見てみる
  • おしゃれで、良い香りのするお灸を使ってみる

などのような工夫をすることで、鍼灸の楽しさに気づけるようになるかもしれません。

地道な練習を続けられる(手先の器用さに繋がる)

鍼灸師になるためには、何度も何十回も、試行を繰り返していくことになります。このときに、「自分は周りに比べて下手だ」と悩んでしまう人もいることでしょう。

ただ、鍼灸の世界は、繰り返して練習をしていくことで、必ず技術が上昇していく世界でもあります。一歩ずつの歩みは小さくても、練習し続けることで、確実にゴールに近づいていきます。
また、このときに培われた経験は、不器用であった指先を「器用な指先」「一生自分を養ってくれる指先」に成長させてくれるものでもあります。

将来のビジョンを持っている(向学心)

鍼灸師の働き方は多種多様です。

  • 鍼灸院に就職する
  • 医療機関に入る
  • 介護施設に勤める
  • 独立開業を目指す
  • スポーツトレーナーとして働く
  • 美容鍼など、美容分野で活躍する

などが代表例ですが、それ以外にも選択肢はあります。

鍼灸師は独立開業が認められている資格であるため、「しばらく鍼灸院で修行をして、その後で開業する」などの選択をすることも可能です。 いずれせよ、「自分はこういう鍼灸師になりたい」「こういう働き方をしたい」と強く意識することは、勉強するための向学心を高めてくれます。実際に、目指すステップを図や年表などとして書き出し、学習計画や必要なものについてまとめるとよいでしょう。 また、鍼灸師の資格を取得~就職した後でも、自分の目指す鍼灸師像に近づくための技術や知識をアップデートしていける人は、鍼灸師に向いている人だといえるでしょう。

人と関わり「観察眼」を養える

鍼灸師は独立して働くこともできますが、ほかの医療職と連動して働くこともあります。また、学校で結んだ、下級生―同級生―上級生との絆が、卒業後に役立つこともよくあります。

「学校に通うことで人脈が作れること」は非常に大きいのですが、人と関わり合うことによって、観察眼を培うこともできます。「この人はこのように言っているが、表情は違うことを伝えている」などのように読み取ることができるようになれば、患者様と向かい合ったときも、その患者様の本当の悩みを聞き取りやすくなるでしょう。

そのためには、学校外のコミュニケーションも積極的に行う必要があります。

鍼灸師の素質は、後からでも育める

「鍼灸師になるためには、コミュニケーション力や向学心や観察力が必要である」とは、よく知られたことです。
ただ、今現在これを持っていなくても、意識して身に着けていこうと考えることで、これらの能力は後天的にも身に着けられます。

鍼灸師への道は、日々の意識と学習の積み重ねです。もし適性に不安があっても、それを育む環境で学ぶことが重要です。東洋医療専門学校では、鍼灸師としての技術や知識はもちろん、この記事で紹介したような「人間力」や「学習意欲」を育むための指導も積極的に行っています。 ご興味のある方は、ぜひ鍼灸師学科の詳細をご覧ください。

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