Toyo Medical College
【保存版】スポーツで発生しやすい怪我と応急処置

スポーツは身体を動かす楽しさだけではなく、体力・筋力の向上やストレス解消・気分転換など、心身共に良い効果がみられます。
一方で、準備運動不足や疲労の蓄積によって怪我が起こることもあります。
今回はスポーツ中に発生しやすい怪我とそれらの応急処置をご紹介します!
いざというときのために保存して、ぜひ見返してくださいね。
スポーツ外傷とスポーツ障害
スポーツによる怪我は「スポーツ外傷」と「スポーツ障害」の大きく2つに分けられます。
「スポーツ外傷」:一度の大きな外力による骨折や捻挫
「スポーツ障害」:腱炎や疲労骨折のように繰り返される負荷により患部に症状が起こること
こういった怪我が起こる原因には以下のような例が挙げられます。
・関節弛緩性(体が柔らか過ぎる状態)
・骨格の歪み(猫背、O脚など)
・用具(ラケット、シューズなど)との相性が悪い
・競技中のフォームが悪い
・怪我が根治できていない(再受傷)
スポーツ中に多い怪我
~手や指の骨折・突き指~
実際にスポーツ活動中の怪我で1番多いのは「手や指の骨折・突き指」です。
特に「突き指」は全体のおよそ17%を占めており、競技人口が多いバレーボールや野球など、競技別で見てもトップを争う多さです。
~足関節の捻挫~
2番目に多いのは「足関節の捻挫」で、全体のおよそ15%を占めています。
なかでも、足の裏が内側に向き捻挫する“内返し捻挫”が8~9割となっています。
これは骨の構造的に外くるぶしよりも内くるぶしの方が短く、足関節を補強している靭帯が内側の強靭な三角靭帯に比べ細いためです。
ちなみに、接骨院で見られるスポーツ外傷は「足関節の捻挫」が最も多く、次いで太ももやふくらはぎに好発する「肉離れ」、「膝の靭帯損傷・半月板損傷」などが多いとされています。
怪我をした時の応急処置

もしもスポーツ中に怪我をしてしまった際は、放置せずになるべく早く「RICE(ライス)処置」を行ってください。
RICE処置は捻挫だけでなく、骨折や肉離れが疑われるときにも有効です。
RICEの基本原則
■rest|安静
→患部を動かさず、損傷の悪化を防ぐ
■icing|冷却
→氷や氷水で冷やすことで血管を収縮させて腫れや痛みを抑える
1回20〜30分程度(感覚がなくなるまで)冷やす
■compression|圧迫
→包帯などで患部を巻き、腫れを防ぐ
■elevation|挙上
→患部を心臓より高い位置に保ち、内出血と腫れを抑える
RICE処置を行う際の注意点
①冷やしすぎ(凍傷)に注意する
氷を直接肌に当てたり、長時間冷やし続けたりすると凍傷の危険があります。
氷のうやビニール袋に入れ、タオル越しに15〜20分を目安に冷やしましょう。
感覚がなくなってきたら一度外してください。
②締め付けすぎ(血流障害)に注意する
圧迫の際、早く腫れを引かせようと強く巻きすぎるのはNGです。
指先が紫白くなる・しびれる・冷たくなるといった症状が出たら、すぐに固定を緩めてください。
初期の対応により、怪我の痛みや治りやすさも変わってきます。正しい処置を覚えて、いざという時に役立てましょう!
受診の目安とタイミング
「ただの突き指だから」「少しひねっただけだから」と放置すると、靭帯が伸びたまま硬くなったり、関節が変形したりして後遺症が残ることがあります。
以下のような場合は、すぐに接骨院へ。
激しい痛み・見るからに形が変形している
→骨折・脱臼の可能性が高いため、早期の適切な復元(整復)と固定が必要です。
関節がグラグラする・体重をかけると激痛が走る
→重度の「捻挫(靭帯断裂)」や「肉離れ」の可能性があります。
RICE処置を2〜3日続けても腫れや痛みが引かない
→組織の損傷が深いか、別の部位を痛めている可能性があります。
柔道整復師からのアドバイス
柔道整復師は、骨折・脱臼・捻挫・挫傷(肉離れ)・打撲といった「スポーツ外傷」の専門家です。
さらに、応急処置のその先にある「競技への早期復帰」や「怪我をしにくい体づくり(リハビリ・フォーム改善)」までトータルでサポートできます。
「このくらいで受診してもいいのかな?」と迷わず、まずは初期段階で気軽に相談してみましょう!
まとめ
怪我の放置は禁物!早期対処で長くスポーツを楽しもう
スポーツを安全に楽しむためには、怪我に対する正しい知識と備えが欠かせません。
今回ご紹介したように、怪我には「スポーツ外傷」と「スポーツ障害」があり、特に手や足首に起こりやすいです。
万が一の時は「RICE処置」が重要であることをぜひ覚えておいてください。
しかし、RICE処置はあくまで「応急処置」です。
痛みが引いたからといって放置したり自己判断で競技に復帰したりすると、再発や悪化を招き、治りにくい「スポーツ障害」へと移行してしまう恐れがあります。
怪我をしてしまったときや体に少しでも違和感があるときは、決して無理をせず、早めに整形外科や接骨院などの専門家を受診しましょう。
プロの目線で根本的な原因(フォームや骨格の歪みなど)を見極め、しっかりと完治させることが、スポーツを長く元気に楽しむためのいちばんの近道です!
とはいえ、怪我をしないことが第一。
厚生労働省による「運動開始前のセルフチェックリスト」が発表されていますので、スポーツをする際はぜひ確認してみてください。
運動前後のウォームアップ・クールダウンもお忘れなく!
最後に1つ。
今回の記事が面白いと感じた方は、骨や筋肉について熟知するプロフェッショナル「柔道整復師」にピッタリかもしれません。
柔道整復師についてはこちらの記事で詳しくお伝えしていますので、ぜひチェックしてくださいね。
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