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ブログ-医療の豆知識

熱中症とコロナウイルスの見分け方

ペンネーム:はる244さんの疑問
「熱中症とコロナの症状は似ていると聞いたのですか、どのように見分けるの? 」


今、世界中で大流行している「新型コロナウイルス」と春から夏にかけて発症者が増加する熱中症。今回は簡単にこの2つの見分け方を皆さんに説明します!

まずそれぞれの特徴として、新型コロナウイルス(COVID-19)は、ウイルスに感染してから現在の症状に至るまでに「前駆症状」がみられます。「前駆症状」とは病気の前触れとして現れる症状です。例えば風邪をひいた場合、なんとなく身体がだるかったり喉の痛みが徐々に出始めて、熱がだんだん高くなっていきますよね。このような症状が出るのが特徴です。

一方熱中症は、ある一定の環境下でなければ発症しない疾患であり、気温の高い時期や熱中症になりやすい状況で多く発症します。
熱中症になった場合の応急処置はこちらを確認してください。

~違い~
・コロナウイルスは「感染症」、熱中症は「環境障害」
=発症状況が大きく違う
熱中症は気温の高い時期といった一定の環境下でなければ発症しませんが、コロナウイルスは人と人との触れ合いの中で感染します。

~似ているところ~
・どちらも身体が熱くなったり、頭痛や倦怠感、意識障害を引き起こす。
・体調を崩していたり免疫力が低下している方が発症しやすい。

~見分ける方法~
だれが?いつから?どこで?なにをして?なぜ?どのように?」
のキーワードをチェックしましょう。

例えば、「1日冷房を付けずに部屋で過ごし、夜めまいや吐き気がする。」
この場合は家の中で人と関わらず暑い中過ごしたため、コロナウイルス感染症より熱中症を疑うべきでしょう。
数日前、大勢が集まるイベントに参加して以降、咳がひどくなる一方。などというときはコロナウイルス感染症を疑うべきです。

ただ、自分で判断するには限界があります。少しでもコロナウイルス感染症の可能性が少しでもある場合は、各自治体の保健所に確認し、学校や職場に行かないようにしましょう。

 

 

この記事を書いたのは・・・?

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救急救命士学科 教員 田中 一平 先生
救急救命士