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「歯科業界」の仕事紹介


歯科業界では、歯科医師をはじめ、歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手など様々な職種の方たちが、日々、関わって仕事をしています。
仕事のそれぞれの明確な違いが分からないという方も多いではないでしょうか?
今回はそれぞれの仕事内容やなり方、適正などを説明していきます。

■歯科分野 ~歯科医師~

歯科医師になるためには、大学の歯学部で6年間教育を受け、歯科医師国家試験に合格し、歯科医師免許を取得しなくてはいけません。
資格取得後は、研修施設の指定を受けた病院や診療所などで、1年以上の臨床研修が義務付けられています。
歯科医師法によって「専ら歯科医療及び保健指導を掌ることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとすることを責務とする」と定められています。

歯科医師の主な仕事内容は「歯を削る」「抜歯をする」「詰め物をする」「根の治療をする」「入れ歯を作成する」など、基本的にどんな歯科治療でも行うことが出来ます。
歯科医師には「専門医」という各学会にて専門分野の資格を取得できる資格があり、歯科医師免許取得後も知識と技術を向上させ、専門医として治療にあたっている歯科医師もいます。
また、歯科医院では歯科治療とは別に、院長や理事長としての役割もありますので、組織を統括したり、医院を経営していく能力も必要になります。

 

■歯科分野 ~歯科衛生士~

歯科衛生士になるためには、高校を卒業後、専門学校や短期大学、大学等の歯科衛生士養成校に進学し、必要なカリキュラムを修めることで国家試験の受験資格を得ることができます。
国家試験に合格したら厚生労働省の認可を得て、歯科衛生士となれます。
多くの歯科衛生士が歯科医院に勤務し、歯科医師の指示のもと「歯みがきの指導」「フッ素塗布」「歯石の除去」「歯科医師の診療補助」などを行っています。
患者さんのお口の健康を守るため、一人ひとりのリスクに合わせた歯みがきの方法を身に着けていただけるよう指導します。
また、近年では歯・口腔の健康と全身の健康の関係が明らかになってきており、人々の健康志向の高まりとともに、口腔ケアの重要性もさらに高まってきています。
患者さんとのコミュニケーションが非常に重要になってきますので、人と話すことが好きな方やコミュニケーション能力の高い方におすすめな資格です。

■歯科分野 ~歯科技工士~

歯科技工士になるためには、高校を卒業後、歯科技工士教育機関の専門学校や短大、大学で必要なカリキュラムを修め、知識と技術を習得することで、国家試験の受験資格を得ることができます。
歯科技工士の仕事内容は、歯科医師が作成した指示書をもとに「入れ歯」「歯の詰め物」「歯の被せもの」「矯正装置などの製作・加工・修理」などを行います。
歯科技工士は、細かな指先の作業をするため、正確な知識と手先の器用さ正確さが求められる仕事です。歯科分野の職人さんのようなお仕事です。
近年ではCAD-CAMといってパソコンで歯の設計、削り出しを行うような技術も登場し、デジタル化が進んでいます。
主な勤務先は歯科技工所となりますが、院内に歯科技工所を併設している歯科医院に就職する方や、知識を活かして歯科材料メーカーに勤務する方もいます。
患者さんとコミュニケーションをとる機会は他の歯科職種と比較すると少なくなりますが、モノ作りが好きな方や縁の下の力持ちとして活躍したいという方にはピッタリな仕事です。

 

■歯科分野 ~歯科助手~

歯科助手は通信教育などでも民間資格を取得できますが、資格がなくても歯科助手として就業できます。
主な仕事内容は、アシスタント業務が中心となっており、患者さんの口腔内に直接触れるような行為や予防処置は原則行うことができません。
口腔内を触らずに行う診療補助や、片付け・滅菌・清掃等といった雑務や受付事務などを担当します。
治療に集中できるよう、仕事がしやすい環境を作ってあげる大切な役割があります。
歯科助手として歯科医院に勤務しながら、キャリアアップとして歯科衛生士や歯科技工士の資格取得を目指す方もおられます。


■まとめ
歯科分野と一括りにしても、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手と様々な職種があります。
歯科医院では、口腔内を触ることができる歯科医師と歯科衛生士がいれば診療する事は出来ますが、歯科技工士とのつながりがなければ良い補綴装置を患者さんに提供することができませんし、受付や診療補助を行う歯科助手がいなければ診療をスムーズに行うことができません。

歯科業界ではこのように様々な職種が連携しあって患者さんの笑顔をつくっていきます。
それぞれの業務内容や適性をしっかりととらえ、ぜひ皆さんに合った仕事を選択してください。