歯科衛生士は男性でもなれる?資格・仕事内容・活躍の場を徹底解説 | 医療系の国家資格取得なら大阪の東洋医療専門学校

歯科衛生士は男性でもなれる?資格・仕事内容・活躍の場を徹底解説

「自分は男性だけど歯科衛生士になることは可能?」と迷っている男性も多いのではないでしょうか。

そこでここでは、「歯科衛生士は男性でもなれるのか」「歯科衛生士の仕事内容と活躍の場」「歯科衛生士と並んで語られることの多い、『歯科技工士』という仕事について」を解説していきます。

歯科衛生士の男女比率は1:99!

現代の日本では、「男性しかなれない仕事・女性しかなれない仕事」はほぼありません(医療・介護の業界では、助産師のみ性別の制限があります)。

そのため、歯科衛生士も男性・女性に限らず誰でもなることができます。
ただ、歯科衛生士の男女比率は非常に偏っています。

女性の割合が99.0パーセント、男性が0.4パーセントと、100人の歯科衛生士のなかに男性歯科衛生士は1人いるかどうか、といった割合です(残り0.6パーセントは無回答)。

出典:公益社団法人 日本歯科衛生士会「歯科衛生士の勤務実態調査の報告書」p16

歯科衛生士の仕事内容と活躍の場所について

歯科衛生士の活躍の場は、主に歯科医院です。

個人の歯科クリニックなどで働く歯科衛生士さんには、だれもが一度はお世話になったことがあるでしょう。
また、個人クリニックよりも大きな病院・大学病院で仕事をしている人もいますし、障がい者を対象とする歯科診療所などで働く人もいます。

意外なところでは、「行政機関での活躍」が挙げられます。行政機関で働く歯科衛生士は、多くが保険センターなどに属していて、地域の人に対して歯科衛生の大切さを教えています。また、機能訓練を担当することもあります。

ほかにも介護保険施設や高齢者保健施設で働く人もいます。ややイメージしにくいかもしれませんが、一般の企業で歯科衛生商品の開発・企画に関わる仕事に就いている人もいます。

研究機関で研究を続ける歯科衛生士や、後進の歯科衛生士の育成にあたることを生業とする「先生」もいます。

このように、歯科衛生士の活躍の場は非常に幅広いといえます。男性の歯科衛生士でも働く場所に制限はないため、資格をとることでさまざまな就職先の選択肢を得られるようになります。

「歯の健康」は、「体全体の健康」に関わるものです。そのような点から多くの人にアプローチできるのは、歯科衛生士の仕事の面白さだといえるでしょう。

歯科衛生士とあわせて歯科技工士のことも知っておこう

歯科衛生士と比較される資格として、「歯科技工士」があります。
最後に、「歯科衛生士と歯科技工士の違い」について解説していきましょう。

歯科技工士は、歯科衛生士とは異なり男性の方が数が多い

すでに述べたように、歯科衛生士の男女比率は女性が圧倒的で、99パーセントを締めています。

しかし歯科技工士の場合は、このような極端な男女比にはなりません。
令和2年の就業歯科技工士の男女比は、4:1となっており女性も増えてきていますが、圧倒的に男性の方が数が多い傾向にあります。

学生時代を楽しく過ごすには、同性との友人関係も非常に重要なものですし、クラスになじめるかどうかは成績に関わってくることもあります。

「同性である男性と一緒に勉強していきたい」ということであれば、歯科技工士のルートを選ぶのもひとつの方法です。

出典:一般社団法人千葉県歯科技工士 西俣稔子「衛生行政報告例からみえる歯科技工士の現状」p4

歯科技工士と歯科衛生士の仕事の違い

歯科衛生士と歯科技工士は、「人の歯・人の口内に関わる仕事である」という点では同じです。また両方とも医療系の国家資格であり、通信教育のみの学習では受験資格を得ることができず定められた養成機関で受講しなければならないこと、国家資格試験を突破しなければ取得できないことといった点は共通しています。

ただこの2つの仕事の内容には違いが見られます。

歯科衛生士は歯の衛生を目指して予防処置を行ったり、指導を行ったりすることを仕事とします。また歯科医師が診察を行うときの手伝いもします。

対して歯科技工士の場合は、歯のかぶせものや詰め物、矯正装置を医師の指示の元で作る(修理する)ことを仕事としているという違いがあります。

歯科衛生士の場合はコミュニケーション力や気配りが求められ、歯科技工士の場合は手先の器用さや集中力が求められるといった違いもあります。

歯科衛生士・歯科技工士のダブルライセンス取得は可能?

なお、歯科衛生士・歯科技工士のなかには、ダブルライセンスの取得を目指す人もいます。歯科衛生士と歯科技工士の資格の両方を取得すれば歯のスペシャリストとして働くことができるため、就職先の幅はぐっと広がります。また勉強熱心で実力がある人だと判断されるため、良い待遇で迎え入れられやすくなるでしょう。

ちなみに歯科衛生士の資格をとるためには最低3年の学習が、歯科技工士の資格をとるには最低2年の学習が必要です。しかし養成機関に入る段階で「ダブルライセンスを目指す」としていた場合、通うコースの時間帯を変えれば2つの資格の勉強を並行して進めることができるため、最短で3年でダブルライセンス取得に至れることもあります。

もちろん、「すでに歯科衛生士の資格を持っているが、歯科技工士の資格も欲しい」「歯科技工士として働くうちに歯科衛生士にも関心が出てきたから、こちらの資格をとりたい」と、働いた後に(あるいは働きながら)もう1つの資格に挑戦することもできます。

働く場所や未来への道筋

歯科技工士の働く場所として、「歯科技工所」がまず一番に挙げられます。これは歯の詰め物などをつくる場所のことで、ここで一日を通して歯の詰め物などの加工・補修にあたっている歯科技工士も多くいます。歯科技工士もまた歯科衛生士と同様に歯科医師の指示の下これらをつくっていくことになるのですが、その仕事の特性上、「患者様と直接接触することはほとんどない」ことが、多くの歯科技工所でみられます。

ただ、歯科医院に所属して仕事をする人の場合は、患者様や歯科衛生士と接することがあります。

ほかの職場としては「病院」なども挙げられますが、歯科技工士のもっとも大きな特徴は、「独立開業できる開業権が認められている」という点です。

これは、歯科衛生士にはないメリットといえるでしょう。

歯科衛生士は男性でもなれる!歯科技工士の資格も合わせて考えよう

歯科衛生士は男性でも女性でもなれる仕事です。ただその男女比は、約1:99と、男性の割合はかなり少ないといえます。

歯科衛生士の働く場所は歯科クリニックや病院、行政機関や教育機関、福祉施設など多岐に渡ります。

なお歯科衛生士と似た資格である歯科技工士の男女比率は4:1です。歯の詰め物などを作っていく歯科技工士は、歯科衛生士とは異なり、独立開業が認められた資格でもあります。

歯科衛生士もやりがいのある仕事ですが、「歯科技工士の資格も気になる」「すでに歯科衛生士として働いているが、歯科技工士の資格もとってダブルライセンスで活躍したい」という人は、国家試験合格率・就職率ともに開校以来100パーセントの東洋医療専門学校で一緒に学んでみませんか?

東洋医療専門学校の歯科技工士学科についてはこちら

この記事を書いたのは・・・?

この記事を書いたのは・・・?

東洋医療専門学校 入試事務局