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歯科技工士と歯科衛生士の違いとは

歯科分野では、様々な職種の方たちが、日々関わって仕事をしています。

中でも国で認められた国家資格を必要とする職種が「歯科医師」「歯科衛生士」「歯科技工士」です。

今回は歯科分野の職種でも、歯科技工士と歯科衛生士の違いについて、それぞれ職業ごとにどんな役割があり、どんな仕事をしているのかを説明していきます。

 

目次

  • ・歯科技工士とは
  • ・歯科技工士になるためには
  • ・歯科衛生士とは
  • ・歯科衛生士になるためには

    ■歯科技工士とは

    歯科技工士は歯科技工士法に基づいた国家資格です。

     

    細かな指先の作業をするため、正確な知識と手先の器用さ正確さが求められます。歯科業界の職人さんのようなお仕事です。

     

    一度、歯科技工士の免許を取得すれば、専門性の高い技術職であるため、一生の仕事として続けることができます。そして「開業権」をもった国家資格なので、一定の経験を積んだのちに独立して開業することが出来るのも特徴です。

     

     

    ■歯科技工士になるためには

    歯科技工士になるためには、高校を卒業後、歯科技工士教育機関である2・3年制の専門学校や短大、4年制の大学で必要なカリキュラムを修め、知識と技術を習得することで、国家試験の受験資格を得ることができます。

     

    歯科技工士の仕事は、歯科医院や歯科技工所で働き、歯科医師の指示のもと歯科技工物を作成します。

     

    歯科技工物とは、歯科医療に用いる「インレー」「クラウン」「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」などを指します。

     

    歯科技工物には保険診療と自由診療の物があり、保険診療は安価な代わりに使用できる素材や治療法に制限がありますが、自由診療の物は、機能性・審美性・耐久性にこだわることができるため高額になります。

     

    超高齢化社会を迎えた日本では、多くの高齢者が必要とする義歯などを作る歯科技工士のニーズが高まり、将来性の高い仕事と言えます。

     

    審美歯科の普及により、歯科技工士の美的センスも求められ、歯科医院や、歯科技工所をはじめ、資格制度を持つ国が少ないので技術があれば海外の医療現場でも活躍することができます。

     

     

    ■歯科衛生士とは

    歯科衛生士は歯科衛生士法に基づいた国家資格です。

     

    歯科衛生士は、地域で暮らす人たちの歯科疾患の予防や、口腔衛生の向上を目指し、歯や口腔の健康を守るため、さまざまな観点からアプローチを行います。

     

    具体的な仕事内容は、3つに分かれており「歯科予防処置」「歯科診療補助」「歯科保健指導」があります。

     

     

    <歯科予防処置とは>

    歯科予防処置とは、虫歯や歯周病などといった歯科疾患の予防が目的で、歯石除去などのクリーニングを行ったり、フッ素塗布や奥歯の溝を埋めるシーラントを充填したりします。

    近年では「治療より予防」が虫歯や歯周病にならないために大切とされており、歯科予防処置が大変注目されています。

     

    <歯科診療補助>

    次に歯科診療補助ですが、診療で使う器具や薬剤の準備などをはじめとし、口の中の清掃状態の確認や、歯茎の状態の検査等の医療行為の一部を歯科医師に代わって行います。歯科医師と患者さんのコミュニケーションに配慮しながら、スムーズな診療ができるようお手伝いをします。

     

    <歯科保健指導>

    歯科保健指導は、患者さんがお口の健康を保てるように小さなお子さんから高齢者まで幅広い年代の方に歯磨き指導や生活習慣の改善、栄養面など、さまざまな面から患者さんに合わせた専門的な指導を行います。公衆歯科衛生の現場活動として集団を対象とするものから、個人の指導まで、幅広く活動します。

     

    ■歯科衛生士になるためには

    歯科衛生士になるためには、高校を卒業後、専門学校や短期大学、大学等の歯科衛生士養成校に進学し、必要なカリキュラムを修めることで国家試験の受験資格を得ることができます。

     

    歯科技工士と同様に、夜間部を併設している歯科衛生士学校もあるため、仕事と授業を両立しながら学ぶことも出来ます。

     

    歯科衛生士の活躍の場としては、大学病院や歯科診療所をはじめ、市町村の保健センターや、介護施設など活躍の場が広がってきており、超高齢社会を迎えた日本では、近年、高齢になっても自分の歯で美味しく食事ができるように「オーラルフレイル」を予防するための口腔ケアの意識が高まってきております。

     

    患者さんのお口の健康と、身体の健康のサポートを担う第一人者となるのが歯科衛生士です。

     

     

    ■まとめ

    歯科技工士と歯科衛生士の違いについて説明してきました。

     

    歯科医師の指示のもと歯科技工物を作成し、手先の器用さ技術の正確さを求められる歯科技工士と「歯科予防処置」「歯科診療補助」「歯科保健指導」の3つから、歯や口腔の健康を守る歯科衛生士。

     

    歯科技工士と歯科衛生士は、歯科医師とともに歯科医療を連携して行うチームのような存在でありながら、歯科医師の指示のもと、両者は異なる業務を行います。

     

    職業適性や業務範囲は大きく違ってきますが、患者さんの健康を守るため、歯科医療ではとても重要な役割を担っています。