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ブログ-医療の豆知識

一人でも多くの人を守るために

日本は、昔から自然災害の多い国として知られています。
2011年3月11日の東日本大震災、2016年4月14日の熊本地震や2024年1月1日の能登半島地震は記憶に新しく、多くの人の生命や健康、生活を脅かすものとなりました。
このような災害の現場において人々を救う立場にあるのが、医療職・介護職です。
皆さんが一番イメージしやすい医療支援を行うチームは、医師、看護師や業務調査員らで構成されるDMATではないでしょうか。
しかし、実は上記以外の医療職の人々も被災地でサポート活動をしています。
このコラムでは、「被災地で求められる柔道整復師の活躍や柔道整復師ができること」について紹介します。

災害現場における柔道整復師の活躍

柔道整復師は、災害地であっても人を助ける役割を担います。

国内での活躍

2016年の4月14日に起きた熊本地震において、柔道整復師の活躍が報告されています。
地震発生翌日の4月15日、熊本県から救護要請を受けた日本柔道整復師会は、その日のうちから活動を開始し5月29日に撤退するまで、県内73箇所で5,417人の救護活動にあたったと言われています。主な活動内容は、初期の段階においては、急性外傷(ケガ)を負った人を主に対象として救護活動をしていましたが、その後は既往歴のある疾患への処置などを主に行っていました。また、車中泊によって起きたエコノミークラス症候群に対する対応として、ストレッチン指導や手技を行うなど、柔道整復師だからこそできる救護活動がなされていました。
参考元:公益社団法人 日本柔道整復師会・機関誌Feel!Go!

海外での活躍

柔道整復師の活躍の場は、国内だけに留まりません。2023年2月6日に発生した、トルコ・シリア地震で、実は日本の柔道整復師が現地に駆けつけていました。
なお日本の国際緊急援助隊(JDR)には「柔道整復師」の資格登録はないため、この時は柔道整復師としてではなく、電気供給などの対応をするスタッフとして日本を出発しています。
実際の現場においても、手術室等医療を行うための安定した電気の供給や管理をメインとした業務を担当されていました。

その担当業務の合間において、柔道整復師の特性である「自らの徒手」を用いて処置を行っていた方がいます。
災害急性期の医療資源が少ない中でケガをした被災者・隊員に対する手当や長期の避難所生活等による不活動で生じる問題に対し運動指導を行うなどの活動がされていたのです。

このように、災害の現場において柔道整復師は被災者の方々の健康をサポートする役割を果たしています。

日本柔道整復師会が定める「DJAT」

DJATとは

上記では、「国際緊急援助隊(JDR)の中に柔道整復師の資格登録はない」と述べました。
しかし公益社団法人日本柔道整復師会では、「柔道整復師は、国民に対して果たすべき役割がある」という考え方に基づき、2014年に「日整災害時救護チーム(DJAT)」を立ち上げています。これは、「災害”Disaster”」「柔道整復”JudoTherapy”」「支援”Assistance”」「チーム”Team”」の頭文字を取ったもので、「ディジャット」と言います。
また、「災害派遣柔道整復師チーム」と呼ばれることもあります。

DJATの活動内容

この日整災害救護チームでは、即座に命にかかわるような方ではない被災者に対して応急手当を行ったり、身体の機能低下を防ぐためにストレッチを実施するなどといったことを主な任務としています。また、災害発生初期段階において手当を受けられなかった人に対して、避難所で手当を行うことも想定しています。
こうした組織の役割を周知徹底するための広報活動も行っており、防災訓練を実施している人に対して、日整災害救護チームがあることを防災訓練を通じて伝えたりしています。

参考元:災害救護|公益社団法人日本柔道整復師会

参考元:避難所生活者を支援する災害派遣柔道整復チーム(DJAT)の創設|内閣官房

柔道整復師が被災地でできること

柔道整復師は被災地で実際にはどのようなことができるのかについて紹介していきます。
柔道整復師は、「医師」や「看護師」ではありません。そのため、医師や看護師が行える仕事をそのまま肩代わりすることはできません。しかし柔道整復師がその資格を十分に生かし、被災者の方々に対して行えることは数多くあります。詳しくみていきましょう。

外傷の治療

災害現場において医療の中心となっている医師の指示の下で、柔道整復師は外傷の治療に当たることが可能です。軽傷の人に対しての手当てを行うことができるため、災害の現場で重宝されます。
医師に比べればその対応可能範囲は限定的ではありますが、初期段階の応急処置などを行う人材として、柔道整復師の存在が求められています。他にも、ねんざや脱臼、打撲傷などの治療も行えます。人命救助で混乱している現場では、命に関わるケガではなかったとしても痛みに苦しむ傷病者の方はたくさんいます。救出された負傷者の方々が診療所へ向かうまでに少しでも痛みを軽減できるよう、柔道整復師は応急処置を行い、医療をつなぐ役割を果たしていると言えます。

医療所の設営と運営のサポート

大きな災害があった場合、本来はけが人や病人の手当てをするべき病院も大きなダメージを受けることがあります。また、病院の機能が生きていたとしても、けが人が多すぎて病院だけでは対応が難しくなることもあります。そのような場合、病院以外の場所で「救護所」が設置されていますが、専門的な知識を有する柔道整復師は、病院関係者や自治体職員らと協力して、この救護所の設営を行うことができます。また救護所が開いた場合、その運営を手伝うこともできます。

生活不活発病の予防や対策

災害のときには、「生活不活発病」と呼ばれる症状が起きがちです。これは「廃用性症候群」とも呼ばれるものであり、体を活動させていなかったときに起きる症状です。「災害が起きたことで体を動かせなくなった」「長期の安静状態が続いた」などのような状況のとき、人の筋力は大きく低下します。このことが原因となって、自立した歩行が難しくなる可能性があり、特にご高齢の方の場合は、この廃用性症候群に悩まされる確率が高くなります。
このような状況を防ぐために、柔道整復師はリハビリを行ったり、運動の指導を行ったりします。軽く体を動かすところから始めて、身体機能の低下の防止および身体機能向上のためのサポートを行ないます。
この「廃用性症候群防止のためのアプローチ」は、災害地で柔道整復師ができる大きな任務のうちのひとつです。

トリアージのサポート

「トリアージ」という言葉は、多くの人が一度は耳にしたことのあるものでしょう。
これは、災害などの大きくかつ大人数の治療を必要とする現場において行われるもので、「ケガ人の治療の優先順位を決めること」をいいます。
段階は4段階に分かれています。まず、「即座に治療をしなければならない状態(大出血など)」を意味する赤、2番目に来るのが「赤いタグをつけられた人の対応が終わり次第すぐに対応すべき状態(骨折や火傷)」の黄色タグ。そして、軽傷者(軽いやけどや骨折)の緑タグが3番目に続きます。そして最後の4番目は黒タグで、「死亡あるいは手当てを尽くしても助けられない」と判断されるものです。

このトリアージは非常にデリケートで、かつ高い医療的知識が求められるものです。そのため、柔道整復師はトリアージの判断自体を行うことはできません。しかし国内においては専門の訓練を受けた方であれば医師の診断の元で、トリアージタグを記載したり、軽傷者の案内を行ったりすることは可能です。(※業務調査員としての役割)また、上でも述べたように、緑のタグの人に対しては、柔道整復師が手当てに当たることができる場合もあります。

まとめ

もちろん、自分が被災者となった場合、自分の命を守ることが何よりも大切です。
ただ、柔道整復師の資格を取得するということは、災害時に「人を助けられる人材」になるということでもあります。
東洋医療専門学校柔道整復師学科は、国家試験合格率88.7%、就職率100%の実績があります。
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※末筆ながら、令和6年1月1日の能登半島地震において罹災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
被災地の皆様が安全安心を取り戻し、一日でも早い復興をお祈りしております。

<令和7年度(2025年)4月入学生の方>
令和6年能登半島地震被災者支援緊急入学支援制度について

能登半島地震 緊急入学支援制度 東洋医療専門学校

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