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歯科技工士の独立開業!!~独立するメリットや必要な準備~

「人の健康に携わる仕事がしたい」という理由で、歯科技工士の道を志す人も多いことでしょう。
歯科技工士になりたい・歯科技工士を目指そうと考え進路を検討する過程で「自分は歯科技工士になった後に、どのように働いていきたいのか」を考えると、より勉強のモチベーションが沸いてきます。

今回は歯科技工士の仕事内容とその後の働き方について解説していきます。

目次
・歯科技工士の独立開業について
・独立することのメリットとは
・独立するために必要なもの

 

<歯科技工士の独立開業について>
 医療系の国家資格である「歯科技工士」は、人の「口腔内」に関係する仕事です。「歯の健康」は、人生そのものの質(Quality of life)にも関わってきます。その「歯の健康」をサポートする歯科技工士という仕事は私たちの日常に欠かせない存在であり、今後もその需要は途切れることはありません。

歯科技工士は、専門の養成校に通った後、国家試験を受験し合格することで得られる資格です。初めて歯科技工士として働く人は、歯科技工所や歯科医院、歯科材料メーカーなどを活
躍の場として選ぶことになるでしょう。もちろんこれらの職場で働き続けることもひとつの選択肢ですが、「独立開業をして働く道」もあります。

「独立開業」とは、自分自身が代表となり営業や経営してくことを言い、歯科技工士もそれが認められています。

<歯科技工士が独立開業することのメリットとは>
歯科技工士が独立開業することのメリットは、次のようなことが挙げられます。

従業員でいるよりも大幅な年収アップの可能性がある
・自分の生活サイクルに合わせて仕事ができる
・突き詰めたい分野での勉強が可能
・後進の育成を行うなど、指導者としてのやりがいも手に入れられる
・技術があれば高く評価してもらえる
・新しいジャンルの仕事にも挑戦できる

ひとつずつ見ていきましょう。

従業員でいるよりも大幅な年収アップの可能性がある
日本歯科技工士会が出した「2021歯科技工士実態調査報告書」では、自営業者として活躍する歯科技工士と、どこかに勤務して働く歯科技工士の年収についてまとめられています。(下図参照)
勤務者のうちで、年収が1000万円を超える歯科技工士は少数派と言えるでしょう。
800万円~900万円の層であってさえ0.1しか存在せず、もっとも多いのは「300万円~400万円」の層です。そして2位に「200万円~300万円」、3位に「400万円~500万円」が続きます。

対して自営業者の場合は、1000万円を超える層が10
程度います。また、500万円を超える層が全体の3分の1を占めています。

このため、歯科技工士として高い年収を得たいと考えるなら、独立は有力な選択肢といえます。

 

・自分の生活サイクルに合わせて仕事ができる

どこかに勤務して働いている場合、その勤務先の仕事に合わせて自分のスケジュールを調整しなければなりません。しかし独立している場合は、自分の生活スタイルに合わせて営業時間を変えたり、働く時間を変えたりすることができます。
たとえば「育児のために日中は早めに切り上げ、寝かしつけ後に作業を再開する」などのやり方も可能です。
ただし、自営業者はその特性上、どこかに勤務している場合よりも働く時間長くなりがちです。


・突き詰めたい分野での勉強が可能
歯科技工士として仕事をしていくなかで、「自分は矯正器具についてより深く研究していきたい」「新しい素材が出たのならば、まずは試したい」などのように向学心を持つこともあります。
ただしどこかに勤務している場合は、その勤務先がその技術を取り入れるか、その素材を取り入れるかを自身で決めることはできません。
しかし自営業者ならば、自分が納得するまで勉強や研究がしやすい環境にしていくことが可能です。


・後進の育成を行うなど、指導者としてのやりがいも手に入れられる
これは歯科技工士に限ったことではありませんが、独立開業をすることで「後進の育成にあたることができる」というメリットも生まれます。
歯科技工士は年を重ねてもずっと続けられる仕事ではありますが、それでもいつかは辞めなければならないときが来ます。経営者として事業の存続を考えた際に、事業の中心人物となる次期経営者や技術者を育成するのも経営者の役割となります。

指導者として専門的な技術を伝えていくこと、経営者として経営のノウハウを教えていくことは独立開業した人にしか経験のできないことです。
優秀な後進を育成し、成長の過程を見守っていくのも独立開業の楽しみの一つといえます。

・技術があれば高く評価してもらえる
高い技術を持った歯科技工士が独立した場合、その技術が非常に高く評価される場合もあります。
実際に、「自院に歯科技工士はいるが、特殊な加工が必要なものの場合は、出張費を払ってでも優秀な歯科技工士に来てもらう」としている歯科医院もあるほど。
このように、自分の技術次第で高い評価が得られやすくなるのが、自営業の歯科技工士の強みです。またこれにより、収入にも大きく影響します。 


・新しいジャンルの仕事にも挑戦できる
独立することで、新しいジャンルの仕事に挑戦しやすくなるのもメリットです。
たとえば上で挙げた「後進の指導」のために学校で講師をしたり、経営者として多くの分院を立ち上げたり、専門誌の監修をしたり、新しく販売される寝具の監修を務めたり……といったことが挙げられます

一つの歯科技工所だけで勤めていては見ることのなかった世界が見えてくるのもまた、独立ならではの利点と言えます。

参考元:日本歯科技工士会「2021歯科技工士実態調査報告書」

 

<歯科技工士の独立に必要なもの>

それでは、歯科技工士の独立にはどのようなものが必要となるのでしょうか。簡単に解説していきます。

・各種届出
開業する場合は、さまざまな書類が必要になります。
開設届や建物について書かれた書類、さらに周辺の見取り図や、歯科技工士の資格を証明するための書類などを取り揃えなければなりません。

・場所の選定
「どこで開業するか」の選定も非常に重要です。
人が多くいる駅前などは家賃が高いことが多く、かと言って人があまり来ないところは集客に繋がりにくいといったことを踏まえたうえで、「自分がどこの物件を確保するか」「賃貸にするか購入か」などを考えていかなければなりません。

・開業資金
開業には当然、資金も必要です。歯科技工士の場合は専門の機材が必要となるため、それを含めた金額で考えなければなりません。
ちなみに歯科技工士が独立するときに必要な金額の目安は、約1700万円程度だと考えられています。

・事業計画
事業計画とは、「今後の事業の運営方針をまとめること」をいいます。そしてそれを内外に示すために作られるのが、「事業計画書」です。
これらがあいまいだと、銀行などからの融資を受けることができないことも…。一人でまとめることが難しい場合は、専門家に協力をあおぎましょう。

・営業のためのツール
どれほど優れた技術を持つ歯科技工士であっても、またそのような歯科技工士を抱える歯科技工所であっても、その存在が知られていなければ、顧客は確保できませ
。そのため、積極的に宣伝していくためのツール(ホームページやSNSなど)も作っておきましょう。

・場合によってはスタッフを雇う
上記の準備を一人で行うのは非常に大変です。そのため、必要によっては、税理士などの専門スタッフを雇わなければなりません。その選定をしていくのも、開業した歯科技工士の大切な役目です。

出典元:J-Net21「歯科技工士

今回は歯科技工士が独立するときのメリットについて詳しくご説明しました。

もちろん、独立にはリスクもあります。上記で述べたように多くの手続きが必要ですし、技術以外のスキルが求められたり、「仕事の依頼がなかったらどうしよう」という不安に立ち向かったりしなければなりません。
ただ医療系国家資格のなかで独立開業が出来る業種は限られています。歯科技工士にとって「独立開業」が一つの大きな選択肢となるのは確かです。

まずは歯科技工士の国家資格取得のために、国家試験の合格率が高く、業界で通じる確かな技術力を身に付けられる専門学校へ通うことをおすすめします。

 

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