柔道整復師が機能訓練指導員として働くときの業務内容やメリット

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柔道整復師が機能訓練指導員として働くときの業務内容やメリット


柔道整復師の働き方のひとつとして、「機能訓練指導員」というものがあります。ここではそもそも機能訓練指導員とは何か、柔道整復師が機能訓練指導員として働くときの仕事内容やそのメリットについて解説していきます。

目次
・機能訓練指導員とはどんな仕事?
・柔道整復師が機能訓練指導員として働く場合の仕事内容について
・機能訓練指導員としての働き方を柔道整復師が選ぶ場合のメリット

<機能訓練指導員とはどんな仕事?>
まずは、「そもそも機能訓練指導員とは何か」について解説していきましょう。

機能訓練指導員とは、「介護事業所などにおいて、利用者の方が日常生活を営むために使うことになる機能が減退していくことを防ぐために訓練を行う人」を指す言葉です。

もう少し分かりやすく表現するならば、「年齢を重ねたことやけがをしたことなどを理由に、歩く機能が衰えてしまったり、痛みに悩んでいる人にアプローチしたりするための人」といえます。

機能訓練指導員は、人の健康や体に大きく関わることになる仕事です。

そのため、無資格では機能訓練指導員として働けません。機能訓練指導員になることができるのは、医療系の国家資格を有する人だけです。そしてその国家資格として、以下の8つがあります。

①柔道整復師

②理学療法士

③作業療法士

④言語聴覚士

⑤看護師

⑥准看護師

⑦あん摩マッサージ指圧師

⑧はり師・きゅう師(※実務要件あり)

柔道整復師はこの8つの資格のなかでも、特に骨折やねんざや打撲などの体の損傷に対して、整復・固定などの手技で機能回復させることができる資格であるといえます。

柔道整復師の働く場所としてもっともメジャーなのは接骨院です。しかし機能訓練指導員になる前に接骨院や整骨院などで実務経験がある場合は、デイケアなどでも重宝されます。なぜなら高齢者相手のケアにも経験があり、慣れているからです(機能訓練指導員として柔道整復師が働く場合の働き方についての詳細は後述します)。
実務経験がなくても、筋肉や骨、関節などの運動器に関して知識が豊富なため、スキルアップのスピードが早い傾向にあります。

 

<柔道整復師が機能訓練指導員として働く場合の仕事内容について>

柔道整復師が機能訓練指導員として働く場合の仕事内容は、大きく分けて下記の4つです。

・機能回復のための指導を行う
・リハビリメニューの提案
・マシン利用時の介助・指導
・施設によってはレクリエーションメニューの提案も

ひとつずつ見ていきましょう。

・機能回復のための指導を行う
介護施設の多くは、「身体機能の維持および向上」を目的として、さまざまな訓練を行っています。
機能訓練指導員として働く柔道整復師もまた、このような仕事に携わります。たとえば運動機能を維持・向上させるための指導を行うなどの働き方が、柔道整復師に求められています。

また機能訓練指導員として働く柔道整復師は、骨折や捻挫や打撲など体の損傷に対して、整復・固定などの手技で機能を回復させることができます。けがの知識を持ってるからこそ適切な指導が行え、柔道整復師ならではの「手技」が武器になります。

・リハビリメニューの提案
機能訓練指導員として働く柔道整復師の代表的な仕事内容は上記の2点ですが、ケースによってはリハビリメニューの考案・提案を行うことが求められることもあります。
一部の施設では、「どのようなリハビリメニューを組むかは、ある程度機能訓練指導員に任せる」という姿勢を取っています。このような姿勢を取る施設の場合は、柔道整復師が率先して、利用者様にとって有益と思われるリハビリメニューの考案・提案を行うことが求められます。

・マシン利用時の介助・指導
最近ではリハビリ特化型デイサービスも増えており、フィットネスマシンを利用することもあります。

・施設によってはレクリエーションの提案も
機能訓練指導員として働く柔道整復師は「レクリエーションメニューを作ってくれ」と依頼されることもあります。多くの参加者が脳や体を使って楽しむためのさまざまなプランを、機能訓練指導員である柔道整復師が提案していくわけです。

なお、介護施設におけるリハビリメニューとレクリエーションメニューは、どちらも「身体機能の維持・向上」という目的を伴うものですが、リハビリメニューの方はこれを第一の目的にするのに対して、レクリエーションメニューはまず「楽しむこと」を第一の目的とするものであり身体機能の維持・向上は副次的な目的となります。

 

<機能訓練指導員としての働き方を柔道整復師が選ぶ場合のメリット>
ここまで、柔道整復師が機能訓練指導員として働く場合の仕事内容について紹介してきました。
最後に、「それでは柔道整復師が機能訓練指導員として働くメリットは何か」について解説していきます。

・残業が少ない傾向にある
機能訓練指導員として働く場合は、「平日の日中のみ、残業なし」という労働条件に落ち着くことが多いといえるでしょう。午前・午後診療に分かれている接骨院や整形外科と違い、ワークライフバランスを考えやすいのが大きなメリットです。

・ほかの専門職とも関わるため交友関係やスキルの幅を広げられる
機能訓練指導員としての柔道整復師が働く場所は、主に介護施設です。介護施設の利用者さんには数多くの専門職(例:介護福祉士や理学療法士、ケアマネージャーなど)が関わっているため、必然的に、そこで働く柔道整復師もまたほかの専門職との関わりが増えていきます。
そこで得た、「自分と同じ介護・医療に関わる専門職ではあるが、違う分野で活躍する人との交流」は、柔道整復師を続けていくうえで非常に勉強になるでしょう。

・需要の高い介護施設が職場となるため、倒産などのリスクが少ない
「日本は高齢化社会である」といわれて久しい現在ではありますが、これは見方を変えれば、「今後も介護施設の需要は続いていく」ということにもなります。
介護業界は常に人手不足であり、多くの介護施設が有能な人材・確かな資格を持っている人材を求めています。そのため、柔道整復師の需要も高く、また職場自体も倒産のリスクが少なく、安定して働いていくことができます。

・けがの治療だけではなく、「人が人生に対しての意欲を持つこと」もサポートできる

「リハビリ」「機能面の維持・向上を目指す仕事」として、機能訓練指導員の柔道整復師について取り上げました。しかし柔道整復師の役割は、単純な「機能面の維持・向上」だけにとどまるわけではありません。

リハビリは、機能の向上が第一の目的としていますが、それと同時に、「機能の維持向上による精神面の安定」をもたらすものでもあります。「できること」が増えていくと人はそれだけ自分の人生に自信が持てるようになりますし、「できることが残っている事実」は人が自分の人生を前向きに捉えるための力にもなります。
機能訓練指導員として働く場合、リハビリを通して人の精神面に対してもよく働きかけることができるため、仕事のモチベーションも保ちやすくなるでしょう。


柔道整復師の働き方は、多種多様です。どれが良い・悪いといえるものではありませんが、そのうちのひとつとして、「機能訓練指導員という働き方」があることは覚えておくとよいでしょう。

前述した通り、機能訓練指導員として働くには特定の資格が必須です。そのため、その資格を取りやすい学校を選ぶ必要があります。
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