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おはこんばんにちわ。救急救命士学科教員のタナカです。
今回も、ニュースやドラマなどのメディアを通して耳にされる、
医療用語や日本の医療体制など「普段何となく聞いているけれど、どういう事だろう?」と疑問に思う様なことについて、興味を持っていただけるように解説したいと思います
「新型コロナウイルス」
みなさんも毎日のようにニュースなどで見聞されていると思います。
コロナウイルスというのは、人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスのこと。
人に感染症を引き起こすものはこれまで6種類が知られていますが、
ほとんどが感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまると言われています。
ではこの新型コロナウイルスが騒がれている理由はなにか
それは過去に大流行し、深刻な呼吸器疾患を引き起こした2種類のコロナウイルス、
SARS-CoV(サーズ)と、MERS-CoV(マーズ)の例があるからなんです。
・サーズ:SARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)
2002年から2003年に流行。コウモリのコロナウイルスがヒトに感染して重症肺炎を引き起こすようになったと考えられ、中国広東省で発生。
疑い例を含むSARS患者は8,069人、うち775人が重症の肺炎で死亡(致命率9.6%)。
・マーズ:MERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)
ヒトコブラクダに風邪症状を引き起こすウイルスで、種の壁を超えてヒトに感染すると重症肺炎を引き起こすと考えられている。
これまでに2,494人の感染者がWHOへ報告され(2019年11月30日時点)、そのうち858人が死亡(致命率34.4%)。
大多数はウイルスに感染しても軽い症状済んでいますが、
基礎疾患(糖尿病、慢性の心、肺、腎疾患など)を前もって患っていた患者が重症化していることが解っています。
感染者一人から十数人に感染を広げる「スーパースプレッダー」も見られ、
MERSに関しては、1人の感染者から186人へ伝播したとも言われています
まだ新型コロナウイルスによる情報は不確実なものが多いですが、
私たちにできることは
普段から感染予防と免疫力をあげることに限ります
そこで最終回の今回は
ヒトの免疫について学んでみましょう!
そもそも免疫とは外部から進入した異物を「非自己」と判定し排除するシステムのこと!
そして、免疫システムには「自然免疫」と「獲得免疫」がありこれらの連携で成り立っています。
・自然免疫
「非自己」と認識したもの対して無差別に働く免疫のことで免疫の一次防御軍のことです。
最も分かりやすいのが皮膚や唾液、粘液で、
手洗いやうがいをすることでこれらの効果を高めることができます
そして、血液中の白血球・単球(マクロファージ)と言われる細胞がウイルスや細菌を食べて処理をしてくれます。
もしも、ウイルスや細菌が体内の細胞に感染してしまった場合はNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活躍します
NK細胞は感染した細胞と正常な細胞を見分けながら破壊していきます。
このNK細胞の活性は食生活や生活習慣によって左右されると言われています。
特に「乳酸菌」が大きく関わっていると考えられており「免疫力を高める乳酸菌飲料」が最近たくさん売られていますね
タナカも毎日飲んでいます!(宣伝ではない)
(明治さん見てますか?)
・獲得免疫
感染などによって生後新たに獲得される免疫反応で免疫の最終防衛軍です。
自然免疫が処理しきれなかったり、判断できなかったウイルスや細菌を排除してくれる最終防衛軍です
様々な種類に対応し、判断力や処理能力に優れているだけでなく、
一度敵とみなした異物が再び体内に侵入した場合にはより迅速で強力な免疫反応で対応してくれるアベンジャーズです。
例えば、一度麻疹(はしか)になったらもうかからなかったり、インフルエンザなどの予防接種がこの獲得免疫といえます
他にも、感染症にかかったら熱が出るのはなぜか?
関節が痛くなるのはなぜか?など、
免疫を学ぶんでいくとで今まで自分が体験してきた症状や原因を理解することができると思います
また、免疫だけでなく医学を学ぶことで、その知識で
人の命を助けたり苦痛を軽減させてあげることが出来る。
こんなすばらしい仕事はないですね!!
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