ブログニュース_学校の様子やイベント・入試情報など最新情報が盛りだくさん!
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おはこんばんにちわ。
救急救命士学科教員のタナカです

連日の猛暑にくわえて台風も発生したお盆休み。
みなさん良いお盆休みをすごしましたか?

私は4日間キャンプ生活を送り野生化しておりました。

朝の光で目を覚まし、日中は海の上
太陽の位置で時間を計り、飯盒の飯を食らう生活です。

ナスDといい勝負できそうです。
(いやあ翌日のクーラー効いた部屋で寝たときは最高だったなあ!文明開化ばんざい!!)

 

さて、待ちに待った救急救命士学科先生ブログです。

今回も、ニュースやドラマなどのメディアを通して耳にされる、
医療用語や日本の医療体制などについて、
「普段何となく聞いているけれど、どういう事だろう?」
と疑問に思う様なことについて、
味を持っていただけるように解説したいと思います。

みなさん、木曜日21:00(関西圏は)のドラマ 「サイン」 は見ていますか?


(引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/sign/

ドラマ「サイン―法医学者 柚木貴志の事件―」の原作は、
韓国ドラマの「サイン」です。

16話で完結するはずでしたが、人気がすごかったので、
全20話に延長された大人気ドラマなんですよ!
(まじチョレイ!)

大森南朋さんかっこええですね~。
大森南朋さん演じる主人公の柚木貴志は
権力に屈することなく真実と正義を追求する、
愚直なまでに真っ直ぐな「日本法医学研究院」の解剖医。

(引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/sign/story/0007/)

「日本法医学研究院」の院長・兵藤邦昭の一番弟子で解剖の腕は超一流。
すこぶる口が悪くて偏屈な無頼派だが、
表になかなか出さない胸の奥底には人としての温かい心が宿っています

まさにタナカです。キラーン

そして柚木の助手の新人解剖医・中園景(飯豊まりえ)は、
猪突猛進でまっしぐらなタイプ!(こんな後輩欲しい)

(引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/sign/story/0003/)

そんな正反対な2人がコンビになって、事件や事故の真実を追究していきます。

(引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/sign/story/0001/)

 

さて「サイン」では、法医学が舞台のドラマです。

 

そこで今回はドラマでもあった
「死体現象」について学んでみましょう!

あまり気持ちのいい話では無いかもしれませんが、
救急救命士医療を志す方にとっては非常に大切なことですので
最後までお付き合いお願いします。

まず「死」には2つの死があります。
ひとつは「心臓死」そしてもうひとつは「脳死」です。

アメリカではどちらとも死と判断されますが、
日本で死と判断されるのは「心臓死」のみで
「脳死」については社会的な合意は得られていません。

そのためわが国では、「心臓死の三兆候」である

心拍動の停止
・呼吸の停止
・瞳孔の散大と対光反射の消失

の確認を医師が行うことにより死亡と判断されます。

そして法医学医とは、
法律に関わる諸問題に医学的な判断が必要とされる場合、
これを鑑定・研究して解明し判断を下す仕事
です。

具体的には死因や身元を特定するための
司法解剖親子鑑定血液型鑑定などが挙げられます。
「サイン」の舞台も法医学医ですね!

では救急救命士が関わる法医学分野とは何か。
救急救命士学科 整列の様子 徽章授与式 シミュレーション

救急現場において傷病者が死亡していると判断した場合は医療機関へ搬送せず、
現場保存に努め警察と連携する必要があります。

しかし最終的に死を証明できるのは医師のみです。

そのため救急救命士が現場で明らかな死亡と判断するためには
6つのステップを必要とします!

    

1.意識レベルがJCS300である
2.呼吸がまったくない
3.総頚動脈で脈拍がまったくない(心電図モニターも確認)
4.瞳孔の散大と対光反射の消失
5.体温を感じない
6.死体現象が認められる
※難しいと思いますが、入学したら分かりやすく教えますのでご安心を!!!

もちろん救急救命士はこれらの判断が完結するまでは「死亡している」と決めつけず、
資器材を使用しながら的確な観察をおこなっています。

そして6.死体現象とは、
心肺停止後に身体に現れる物理的、科学的、生物的変化の総称です。

死体現象は大きく2つに分類され、
出現が早い早期死体現象(死斑・死後硬直・角膜混濁)、
出現が遅い晩期死体現象(自家融解・腐敗・ミイラ化・死ろう化・白骨化)があります。

刑事ドラマなどでも「推定死亡時刻○時」とよくありますが
それはこれら死体現象から判断しているんですね〜

つづいては、ドラマ「サイン」でも耳にした
「死体現象」について学んでみましょう!


〜サイン2話より〜

(伊達院長)

(引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/sign/story/0001/)

「直腸内温度28℃、全身に死後硬直。死後12時間と推定する。」

まず体温
ヒトは心臓が停止すると徐々に環境温に低下します。
心停止後10時間までは毎時1℃下降し10時間以降は毎時0.5℃下降します。
(夏は体温下降が緩やかであり冬は急速に下降します。)
つまり平熱が36.5℃と仮定し直腸温が28℃。
季節が夏で環境温が28℃であったとすれば、
最低でも8.5時間は経過している事が分かります!

 

続いて死後硬直
心停止が起こると筋肉の硬直が始まります。
これには時間経過によって硬直が発生する部位が異なり、
顎がもっとも早く2〜3時間。(兄さん顎出てると覚えよう!)
6〜8時間で全身に及んで12時間〜18時間がMAXの状態になります。
こちらは環境温が高いほど早く完成するので夏の方が早くなるんです!

 

前述したように最終的には医師が死亡診断書を発行して死亡が確定するわけですが、
即時に発行できるのは医師の診察後24時間以内

つまり病院内での死亡のみになります。

病院以外での死はまず「検案」を行い、
異常があった場合は警察による現場の検視が行われます。
(ドラマでは警察以外の人がやってますがあれはあり得ません)

 

そして検視の結果犯罪が疑われれば「司法解剖」となり、
犯罪の疑いがない場合は行政解剖が実施され死因が特定されます。

しかし!

5都市(東京23区・大阪市・名古屋市・横浜市・神戸市)以外では
犯罪の疑いが無ければ解剖は実施されません!!

そして!

この行政解剖機関が国家組織によって支配されてしまえば犯罪の隠蔽が可能になる!
これこそがドラマ「サイン」の見どころって訳です!!


(引用元:https://www.tv-asahi.co.jp/sign/intro/)

 

いかがですか??
「サイン」を見ている方もまだ見たことが無い方も見たくなったのではないでしょうか。

最後に、ドラマのなかで私自身も共感した言葉がありました。

それは、
「死体であっても生きている人と同じように尊厳がある」
です。

ものを言わぬからといって死体を粗末に扱ったり、
死体に対して暴言を吐くことは厳に慎むべきです。

それは相手がどんな人であってもです。
救急救命士として、医療従事者としてだけでなく、
人として重要なことだと思います!

学生には、そういった所まで指導していきます!

 

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